第九章59

もう少し歳を取ったり、もう少し恋愛経験をすれば、分かると思う

桜ネエが妙に優しく囁く。

そうか。

きっと、桜ネエはこの数年間、誰にも言えない辛い恋をしていたのかもしれない。

その結果が沙良ネエの養子にと決心させる要因になったのだ。

そうね、未だ、美優には判断できないか

沙良ネエも諦め気味だ。

時期尚早。

きっとそうなのだ。

未だ、私は若い。

結婚の夢だって、捨てた訳ではない。

そうだ。

誠二さんだって、結婚候補の一人であって、最終判断した訳でもない。

そして、今回の合コンでその考えに陰りが生じたことも確かだ。

ねえ、沙良ネエ、又、合コン企画するんでしょ?

私はそう問いかける。

えっ

おっ

うん。

私は驚いた両ネエに、強く頷く。

だって、未だ、私夢を諦めた訳じゃないし

そう主張する。

うん、うん

桜ネエが盛んに頷いている。

あらまあ

沙良ネエは呆れかえっている。

良いわよ、1回でも2回でも、何度でも企画して上げるわ

沙良ネエはそう約束する。

うん、そうでなくっちゃ!

私はそう感謝する。

世の中、男たちが弱すぎる。

草ならぬスマホばかりで、実際の生身の女性と付き合わない傾向があると言う。

そうかも。

だからこそ、女の子が肉食化するのだ。

結婚しなければ、

否、

恋人が出来なければ、

待望の子どもが得られない。

確かに、養子という手もある。

著名なハリウッド女優はアジアから多数の養子を受けている。

そう。

いずれ。

それも選択肢。

そう思えば良い。

だが、それはもう少し先の話。

だって、私は肉食女子

未だ、諦める訳にはいかない。

果てない夢を追い掛ける為、私は存在する。

そう、私は肉食女子だから。

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